谷口玲子(ご町内の陶芸人) プロフィール
(一番下に経歴があります)
戦前から、おばあちゃんが下宿屋をしていて11部屋と3つの台所がある家で生まれ、3世代3世帯の9人家族+猫+α(いつも誰かの友達や親戚が来ていた)という大家族で、いろんな人に可愛がられて育ちました。
そのせいか、いくつになっても「姉御肌」の正反対の「妹肌」で、周りの人たちのおかげもあって、幸せな毎日を送ってます。(とても楽天的なので、本人だけそう思っているかもしれません。まわりの皆様、ご迷惑もかけてますが、いつも本当にありがとうございます、感謝してます)
「障がいのある子もない子も一緒に」と思ったのは、私自身、3歳児検診で「社会性がない」と言われ、保育園に入園。卒園まで友達は2人だけだし、園長先生が母に「この子には虫がいる。ハリに連れて行きなさい」と言うほどで、小学校時代も、いつもどこかポ~としてました。
小学5年生の頃、クラスの他の子たちが障がい児学級にボランティアに行くのに飽きてから、いつもポツンと校庭にいた私を逆に障がい児学級の子達が遊びに誘ってくれて、一緒に遊んもらったのが嬉しかったりもしました。
そして、小学6年生と高校生の頃、ポンと虫が体の形を変えるように、いつも間にか、自然と積極的で明るい性格になり、今に至りますが、それまでの芋虫や蛹だった頃の私もいとおしい気がしてます。
人生で一番いじいじしてた保育園時代をやり直したかったのと、自分のような子たちに大丈夫って言いたい気もしたり、まあ、伯母が知り合いの子をよくうちで放課後とか預かって、私が相手をしていたのも楽しくて、保育の学校へ。(しかも県立保育専門学校は授業料無料だった)そのころから、障がい者と共に育つ保育や生きる活動にずっぽり関わり、それまでの価値観が変わる日々が楽しかったです。保育園で働きながら、夜は、一人暮らしの4人の障がい者の介護に週1回ずつ行って、障がい者と健常者の合同キャンプの企画をみんなで考えて、広島で、農や街づくり、演劇や映画、文化などをいろんなグループのメンバーと作って、いろんな人に出会いました。
上京し、本格的に陶芸をし、子どもを生み、育てながら、子どもたちにも、いろんな人たちと出会って、いろんな経験してほしいと思いました。モノや文化は、自分でつくっていくと楽しいと実感できる体験を重ねてほしいと思ってます。
そして、うちの子だけでなく、講座に参加した子どもたちが、大きくなっても、自分で作った陶芸作品を使ってくれて、「陶芸をしたとき、楽しかったなあ、楽しそうな大人がいたなあ」と思い出してくれたら、すご~く幸せって思ってます。
谷口玲子 経歴
広島県呉市生まれ
広島県立保育専門学校を卒業後、同校助手。在学中に陶芸にはまる。
広島で保育士として4年間勤務(0,1,2,5歳児担任)
1990年~「アトリエ飛行船陶芸研究所」で陶芸を学ぶ
1996年~「国立自遊工房」で陶芸を学ぶ
1997年~「アトリエ陶もろこし」を開く
1999年~「みんなでkids陶芸」主催
1995年 「朝日クラフト展」入選
1995年・1999年 「マミフラワー花のすみか大賞展」入選
1997年 「テーブルウェア大賞展オリジナルウェア部門」入選
2000年 「アート未来展」新人賞、2001年 同展入選
1998年より講習会多数
1999年より、銀座ギャラリーGKほかでグループ展多数
2001年より、桜町高齢者センターで陶芸指導
2002年 武蔵野市吉祥寺南町コミュニティセンター
「開館20周年記念モニュメント」制作
2004年 個展(広島三越 工芸サロン)